アーク溶接とは!
アーク溶接というのはアーク熱を利用して行う溶接の方法で、
このアーク溶接の作業をする際にはアーク溶接作業者という作業資格を取得しておく必要があります。
この資格は18歳以上でしたら誰でも取得する事が出来るもので、内容は学科講習と実技講習となっています。
筆記試験や実技試験といったものはありませんので、
基本的には受験すればだれでも取得する事が出来る作業資格となっていますが、
あまりにも実技講習で失敗が続いてしまうと作業資格を付与されない可能性もありますので、
油断せずに資格取得に臨む必要があります。
学科講習
まず学科講習の方ですが、これは二日間の日程、計11時間でスケジュールを組まれていて、
内容は主にアーク溶接などを始めとした溶接全般に関わる基本的な知識から、
実際の作業方法などを学んでいくといったものになります。
もちろん、学科講習中にわからないところがあったら質問する事は可能ですし、
試験が無い分ここでわからないところをわかるようにしていく事で、スムーズに作業する事が可能です。
試験が無いからと言って話半分に聞いてしまったり途中で寝てしまったりすると、
三日目の実技講習に影響が出てしまいますので、出来るだけ集中して学科講習に臨んでください。
実技講習
そして三日目に行われるのが実技講習で、ここでは実際に作業を体験する事になりますので、
作業資格を取る上でもっとも難しいポイントになります。
学科講習と同様、実技試験がある訳ではありませんので、
ここで合否が問われるわけではありませんが、実際に溶接の作業をしなくてはいけませんし、
講習の中で最低限の事が出来ていなかったり、安全をおろそかにした作業を続けていると、
資格を与えるのは危険とみなされ、修了証書をもらえない事も稀にありますので、
注意して実技講習に臨みましょう。
実技講習の詳しい内容としましては、基本的な作業を一通り行うといった感じで、
実際に作業しているところのうち、特に注意深く見られる部分としては、
受講者が安全に作業が出来ているかどうかという所になります。
電流を使った溶接となりますので、常に危険と隣り合わせという自覚を持ちながら作業をする事が大切で、
技術よりも安全性に気を付けているかどうかという事をより重視して見られる方が多いです。
学科講習と実技講習を終えると作業資格を貰う事が出来、無事にアーク溶接作業者として働く事が出来ますので、
三日間頑張って資格を取得しましょう。